かふかの森しんぶん9日(電子版)

雪の影響で食糧難が原因か

8日、午前10時半頃、かふ

かの森かくれ里村に、さる属

の集団が侵入し、略奪行為に

およんだ。

☜ 謎のあし跡

某農家では、自宅食料用のダ

イコン16本が、ばい菌まみ

れの歯で食い荒らされた。

「おうちゃくなやつらや、ダ

イコン抜かんと食べよるから

ね」と、被害者の男性(69

歳)は話す。「土からもちあ

がってるとこを、15センチ

くらいやな、かじりよる。」

最大の被害は、Y氏宅で起こ

った。30キロ入りのコメ袋

5個の口が破られ、中の新米

が食い荒らされた。さらに、

Y氏のコンピュータ室に3頭

が侵入。現場には、キーボー

ドやマウス、USBメモリーな

どが散乱。歓迎されざる遺留

品も多く残されていた。同氏

所有パソコン3台のデータは

流失していないとの情報が入

っている。その他の被害状況

は不明。現場の荒廃した被害

状況については、識者から「

さる属でも、感情の起伏が激

しい犯人像が浮かぶ」とのコ

メントを得た。

現場は、中世城塞跡に近い民

家で、住民は近所でも評判の

良い家だという。

「Yさんはきさくな人で、さ

る属とのトラブルは聞いてま

せんね」と語るのは、目撃者

のAさん。「森に入るときは、

いつもイチゴミルクもってい

ったはります。さる属へ渡す

と、襲われへんのや。おくさ

んか? おくさんも、ええ人

や。村の行事にも、よお参加

してくれてます。」

Y氏宅は、夫婦二人暮らしだ

が、事件当時は夫が外出し、

妻は一人だった。

さる属は鍵のかかっていない

窓を開けて、侵入したことが

当局の調査で判明している。

多数の指紋も採取し、一頭が

現行犯捕獲されたとの未確認

情報もある。

パーディタ王国からは、有能

な猟師や狩人が派遣され、地

元警備署からも署員が多数動

員され、掃討作戦を展開した。

地元住民有志も、ロケット花

火やさる属対策マシンガンで

応戦。闘いは、数時間におよ

んだ。

道路は封鎖され、当局はさる

属の勢力争いの恐れもあるた

め、警戒を強め、不測の事態

への備えを万全にすると発表。

気象台は、低気圧がかふかの

森南よりに進み、その後冬型

の気圧配置で、降雪が今後数

日続く可能性があると、予報

している。

当局は、引き続き警戒態勢を

とるとし、またY氏宅侵入事

件については、余罪もあるも

のとみて、さらに詳しい状況

を調べている。

(取材記事:通信員ジージ)