妖精エアリエルのうたバッグ

バーバが眠りにつく

真夜中に、

ふくろうの ホーホーちゃんが鳴きます。

えものをねらう とても恐ろしいこえで。

そんなとき、沙翁さんの妖精 エアリエルなら

カウスリップの 小さな花のがくに、こぼっと入って

すやすや お眠りするでしょう。

花のしとねに まどろむと、

ふくろうの恐ろしいこえが、夢うつつで、

聞こえてきます。

でも安心、いくらふくろうは 夜目がきくといっても、

小さなカウスリップの 花のなかなら、見つかりっこありません。

カウスリップは、プリムロウズとか、ジュリアンとか、

さくら草みたいな花かな。

妖精って、だいぶ ちっこいんだね。

 

バーバがいま制作ちゅうの、妖精エアリエルのうたバッグです。

カウスリップに、バラに、はち、こがね虫なんかを、

エアリエルのうたを ポエムを刺しゅうしています。

そのステキなうたは、『あらしThe Tempest』のなかに

でてきます。

バーバのなかでは、

沙翁さん さいこうのうた かな。

うたの イミは ジージからの うけうりです。

Where the bee sucks, there suck I;

In a cowslip’s bell I lie;

There I couch when owls do cry.

On the bat’s back I do fly

After summer merrily.

Merrily, merrily shall I live now

Under the blossom that hangs on the bough.

カウスリップの しとねに まどろんで、

コウモリの背にのって 夏をおいかけ、

夏を追いかけ、楽しく たのしく暮らしましょ、

なんてうたいます。

でも ジージにいわせると、

妖精の世界も そんなにお気楽なもんではないみたい。

にんげんと おんなじだね。

なにに生まれても、大変なんだ。

コウモリの背に乗って、ってとこは

バッグの反対側に 刺しゅうする よていです。

 

沙翁さんの『あらし』は、しばい書きの おわりのころの 作品だそう。

きっと沙翁さんも、書くのすっかりイやに なったんだね。

お芝居やって、ロンドンの都会せいかつ して、

やりたいこと やりたいだけやって、いやになったのかも知れません。

田舎にかえって、のんびりと、夏を追いかけ 楽しくたのしく

気楽に暮らしたかったんだ。